東京都美術館企画展「つくるよろこび 生きるためのDIY ─ Pleasure in Making: The Creative Spirit of DIY for Living」のアートディレクションとグラフィックデザインを担当しました。

DIY(Do It Yourself/自分でやってみる)は、目の前の問題を自分自身の工夫で解決していくアプローチのこと。日曜大工や住民主体のまちづくりなど、私たちの身近な場面で実践されています。DIYはより良く生きるための方法であると同時に、不便や困難を乗り越えるための手段でもあります。本展ではその過程において、自ら手を動かすことで得られる気づきや達成感といった「つくるよろこび」に焦点を当て、つくることと生きることのつながりを探っています。

なにかをつくるとき、手を動かすことだけでなく、迷ったり考えて立ち止まったり、あらゆる方法を試し、繰り返してかたちになっていきます。タイトルロゴ・キービジュアルはダンヒル&オブライエンの作品「装置:ムーアの小槌 V1」の写真に着想を得つつ、ジグザグと行ったり来たりしながらも能動的に進んでいく様子を動詞の「る」に重ねることで表現しました。

展覧会公式サイト
https://www.tobikan.jp/diy/index.html

会期:2025年7月24日(木)~2025年10月8日(水)

出品作家(展示順)
・若木くるみ
・瀬尾夏美
・野口健吾
・ダンヒル&オブライエン
・久村卓
・伊藤聡宏設計考作所
・スタジオメガネ建築設計事務所

担当学芸員: 藤岡勇人

AD, D: Shiho Kunikage
CD, PM, D: BAUM LTD.